秋になって、肌寒くなった。基本的に生まれてからいままで一貫して元気で明るい性格で生きてきたと思うけど、寒くなると、たまに少し内省的になる。

一応去年大学を卒業してから社会人になって、この2年、良いことも悪いことも色々あった。いくつかのことを学んできたので、書いておきたい。今回は、私が「人を簡単に信じすぎるのは良くないんだ」という、今更、というような教訓を得たことに関して、その理由について。

人を簡単に信用しないほうがいいー最近、いろんな人にこう言われたし、私自身、残念ながら確かにそうかもしれないと思うようになった。

別に、誰かがすごく悪い人かもしれないとか、騙されるとか、そういう方面の心配に限ったことではなく。ある人(例えばとても素晴らしい、人格者である)を深く信じそうになったら(特に、仕事が関わっていた場合は)、下記の3つの点を一応考えておいたほうがいい。

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① その人自身が、変わってしまうかもしれない。

その人がずっと今のままの素晴らしい人であり続ける保証はない。環境の変化、立場の変化、その他諸々の原因によって性格や考え方が変わってくる可能性がある。そしてその、別の人格になった相手は、私のことを今と同じようにとらえてくれるかどうか分からないし、私もその人のことを今と同じようにとらえられない可能性がある。

 

② その人の、私に対する考えや感情が、変わるかもしれない。

別れるカップルのほとんどは、相手に対しての気持ちが変化することで関係が続かなくなる。それと同じで、仕事においても、深い関わりを持とうとしているその相手が、何を以て自分と関わろうとしているのか、その意図や感情をあらかじめ把握し、それに変化があった場合に関係性がどうなるのかも検討しておいたほうがいい。

 

こちらの実力を買って関わってくれている場合は、私の実力がない、と判断されたら、関係が終わるかもしれない。単なる思いやりで支援してくれているとしたら、こちらの言動や考えの変化などにより思いやりを持てない気分になったら、それは終了してしまう。もしくはそれよりもっと個人的な、私利私欲(お金や、異性の場合は愛情や肉体など)を目当てにしていた場合、それが叶わないとわかったら関係は続かない。相手が、自分を何によって評価してくれているのか、何を以て関係を持とうとしているのかを考えて、それを自分は叶えることができるか、叶えたいと思うのかを自問する必要がある。

 

私はこの点で失敗した経験がある。相手が望むものを誤解していて、結果的にそれを叶えることができなかった。それにより、関係が続かなくなった。

 

③ 自分自身が、変わるかもしれない。

深い関わりに入ろうとしているある人が、今の私を何かしらで評価してくれている場合、そんな私自身が変化したときに、果たして関係が正しく続くかどうかはわからない。例えば、やりたいことが変わるかもしれない。色々な経験を通して性格や考え方が若干変わるかもしれない。また、先ほど①と②に挙げたような気持ちの変化が、自分の中で起こる可能性もある。

 

 

 

このように、人は常に変化するものであり、人間関係というのはその変化にすごく大きな影響を及ぼされてしまうということを、とても寂しいけれど、実感する機会があった。恋人や友人であれば、そういった変化によって関係が終了してもそれは仕方のないことだと思う。しかし、仕事においては、それでもしっかりとお互いに大人として責任を持ちながら、本来、関係は維持していかなければいけない。だからこそ始めに、相手との向き合い方を綿密に考えておく、あらゆるリスクに一応備えておく必要があるのだと思う。
もしくは、「それでもいい、どうなったとしても、この人と関われたこと自体を後になってから後悔することはないだろう」というくらいの決意のもとで、人を信じていくことにしたい。

 

 

でも。こういった教訓を得たのは、成長した・将来のためにはよかったと思う一方で、「人のいいところばかり見つけて人をすぐに信じてしまう」、そんな自分のままでいられなくなったのは、幼稚な考えかもしれないけど正直、少し悲しい。6年前に東京に来てからというもの、いろんなことができるようになった一方で、いくつかのものを失った。ずっと実家のお母さんのもとで、何の策略も陰謀もない世界で、生きていくことだってできた。そうしていたらこんな悲しい教訓を得ずに済んだかもしれない。

 

でも仕方がない、覚悟するしかない。それでもがんばるんだって、自分で決めたんだから。

 

だからこそ、自分も変化し、相手も変化し、状況や立場や目的も次々に変動しているにも関わらず、ずっと関係性を保てている相手というのがいかに貴重な存在か、ということを、身にしみて感じる。そういう人をこれから本当に本当に、大切にしていきたい。そしてとても幸せなことに、そんな人がいま自分のそばにいて、一緒に夢を叶えていくことができると感じている。

 

いま、そばにいる人を、これから関わっていく人を大切に、生きていきたいと思う。