就活生のみなさま、面接や説明会、グループ選考などには、どんな服装で参加していますか?

毎年この時期になると、
困惑1「【服装自由】っていうメールが来たけど、結局なに着ていけばいいのかわからないよ〜(><)」

困惑2「【私服でお越し下さい】って書いてあったから私服で行ったら、ほとんどの人がスーツで俺涙目ww」

困惑3「どうやらx社の面接に、夏用の短パンに帽子で行って内定した人がいるらしい。。やっぱり個性を出すために、それくらいしたほうがいいの?」

というような、服装にまつわることで、就活生が色々な憶測をする&都市伝説が広まる という事象が発生します。

私自身、就活していたときは服装のことで少しは迷いましたし、ググってもなかなか参考になる情報がなかったので、今回は私が最近面接官を担当した経験&複数社の人事・社長から聞いた話をもとに、この問題に対する回答をメモしておきます。上記の「3つの困惑」に対する回答を書きました。 ちなみに今回ヒアリングしたのは「広告・ネット系業界」が主ですので、金融、不動産などの業界では当てはまらないかもしれないのでご了承ください。

photo by pakutaso.com

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困惑1「【服装自由】っていうメールが来たけど、結局なに着ていけばいいのかわからないよ〜(><)」

企業が【服装自由】という案内をする意図は、主に2パターンあります。
①本当に服装はなんでもいいから、わざわざスーツ着なくてもいいし、逆にわざわざ私服に着替えなくてもいいし、ほんとにどっちでもいいよ〜、というパターン

②「スーツで来てください」という指示をしなくても、「服装は自由です」と言われたときに自発的に礼儀をわきまえた服装ができる人であるか、そこを見ようとしているパターン

私が話を聞いた限りでは、①の企業が多いようです。特にweb系企業などの場合そもそも社内でもみんなラフな私服で働いているため、別に私服でもいいよ、と思ってたりします。なのでこの場合は、私服で行きたければ私服で行って大丈夫です。ですがスーツで行ったからといって、評価が下がるとか、つまらないと思われることは全くありません。このケースは、服装をあまり気にしていないのです。とはいえ極端にだらしのない服装、派手すぎる服装は、マイナスにはなってもプラスになることはないので避けたほうが無難です。私自身は面接をする際、学生さんの服装はあんまり気にしませんが、まれにあまりにもシワシワなシャツや毛玉だらけのニットなどでいらっしゃるのを見ると、「さっきまで寝てて、適当に家にあったものを急いで適当に着て来ました!」という印象を受けてしまい、まあ嬉しくはないです。微笑ましいといえば微笑ましいのですが、面接のときくらいもうちょいがんばって!という気もしますよね。でもそれだけで落とすということはありません。

・まれに②のパターンがあります。「面接という重要な場面なのに、こんなに礼儀のない服装で臨むなんで意識が甘いのではないか、真剣さが足りないのではないか」といった判断を下す面接官の方もいるようです。「こちらは全員スーツを着用して誠意を示しているのに、学生がだらしない私服で来たときには頭にきた」というお話を聞いたことがあります。(というか、学生側もこれではちょっと恐縮してしまいますよね。。)スーツ=相手への誠意 という考え方もあるようです。確かに、大事なクライアントへのプレゼンに普段着で行ったら誠意を疑われる場合はあると思いますし、そういうことを言いたいのだと思います。普段スーツを着てお客様に接するタイプのお仕事をしている会社さんはこのケースが多いです。

結論:つまり、この場合に関しては、企業側のスタンスが①でも②でも大丈夫なように、「スーツまたはちゃんとした私服(ジャケット着用など)で行く」のが無難なのではないでしょうか。よっぽど私服にこだわりがある・スーツが苦手という場合以外はスーツにしておいたほうが、余計な心配をしなくて済みそうですね。

 

困惑2「【私服でお越し下さい】って書いてあったから私服で行ったら、ほとんどの人がスーツで俺涙目ww」

企業が【私服でお越し下さい】とわざわざ私服を推奨する場合は、下記の2パターンがあります。

①普段通りの、素の姿を見たいパターン
②アパレル・ファッション系の企業で、私服のセンスを見たいパターン

・①が最も多いようです。スーツよりも私服のほうがなんとなくその人の雰囲気がわかる&リラックスしてもらえると考え、なるべく素を知りたいなと思っているパターンです。とはいえ部屋着みたいな格好ではさすがにびっくりされてしまうと思いますので、自分の持っているなかでもわりと綺麗め、ちゃんとしてる感じの服装で行くと良いと思います。この場合はその服がかっこいいかどうかは問題ではないので、だらしなくなければ大丈夫です。

・アパレルでは②のパターンが多いそうです。確かにショップの店員さんがダサい服装をしていたら雰囲気が出ませんし、例えば「シンプル」をコンセプトにしているブランドさんに「ド派手系ギャル」的な服装が好きな方もマッチしそうにありません。どんな服が好きなのか、というのはこのような業界において大切なことなので、「できればその会社の製品を取り入れつつ、普段の自分の好みを表現し、且つ失礼のない(ラフすぎない)服装」にすることが多いようです。

結論:とはいえ①の場合は私服そのものがどうしても見たいわけではないので、スーツで面接を受けたあとにわざわざ着替え直して参加するほどではないと思います。みんながスーツでいたとしても、「私服で」と指定してきたのは企業側ですので、「こいつ、本当に私服で来やがったな!無礼者め!」と考える方はほぼいないと思います。②の場合は、これから働いていく上でも服装に向き合うのは大切なことになりますので、真剣に服を選ぶと良いのではと思います。

 

困惑3「どうやらx社の面接に、夏用の短パンに帽子で行って内定した人がいるらしい。。やっぱり個性を出すために、それくらいしたほうがいいの?」

この時期によく流布される都市伝説ですね。マスコミ系の業界だと、「普通のリクルートスーツで行くのは、普通の奴だと思われて目立てないのではないか?」というような噂が囁かれ、余計な時間を浪費する→奇抜な服装またはスーツで選考を受け、落ちてから「やっぱりスーツにするべきだった」「やっぱり私服にするべきだった」と悩むケースって少なくないようです。

 

結論から言うと、

「何を着ていても特に何も思わない」「別にそんな小手先のことだけでは受からないし、なにも服装で個性を出そうとしなくて良いです」「変わった服装で受かった人は、多くの場合、普通のスーツでも受かってた」「変な服装がプラスになるケースはまれで、なんの影響もない場合がほとんど、マイナスになる場合が少々」

これが面接官経験のある方の主な声ですし、私も同意です。

そもそも企業が新卒を採用するためには、多くの場合1人につき(採用活動だけで)100万円以上かかっている場合もありますし、将来の大きな投資なわけで、「その日にどんな服を着ていたか」で決めてしまうほど簡単なものではなく、かなり真剣にやっています。確かにほとんどの人がスーツななか、変わった服装の方がいたら視覚的には目立つことは確かですが、それだけで「この子は個性的でおもしろい!」とは思いません。

私が某広告代理店の面接に参加した際、100人以上のスーツの学生がいるなか3名ほど私服の方がいて、彼らは確かに目立っていました。学生間で「わ、あそこに私服の人いるね」と囁かれたりしてました。こんな状況だと、私だったら「自分がみんなと違う服装をしていること」にけっこう意識がいって(自意識が過剰になって)、妙に緊張してしまう気がします。これから真剣に面接官と話をするという大切な場なのに、そのようなことで気が散るのは、個人的にはメリットを感じませんし、別にそこまでして着ていきたい私服も、服に対するスタンスもありません。

ですが友人に「自分で服を作っている」方がいまして、その子は当日、自分で作ったジャケットにシャツを着て、選考に参加したそうです。それで「学生時代には服を作っていました、今日もその服です」という話をしたとのこと。結局受からなかったようですが、このケースの場合、自分で作った服を着ていったのは意味があることだと思いますし、スーツで行ってたら受かっていたのに、ということもないと思います。

逆に全然意味がないなというケースは「僕は変わった人間です、人とは違う人間です、人と同じことをするのが嫌いなので、あえて私服できました!」というパターンです(これけっこう多いようです)。基本的に「おもしろい」「変わってる」というのは自分で決めることではなく人から言ってもらったほうが良いことですし、しかも服装ではなくその人独自の考え方などから評価したいものですので、「変わっていることを表すために変わった服装をする」というのはあまり得策ではないと思います。

結論:変わった服装をすることで何か意味があるのであれば、場合によってはそれも良いようです。しかしそれだけで受かることはないですし、それによって逆に妙な自意識が生まれてしまうのであれば、無理せず普通の「面接っぽい服装」で行けば良いと思います。再度強調しますが、そんなことで判断するほど企業側も適当ではありません。
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■補足&結局どうするのが一番良いのか

ちなみに、選考の案内メールで「服装が自由です」などと送っているのは、多くの場合採用担当者です。しかし選考においては採用担当の人事だけではなく、他の社員、役員、社長など多くの人が関わります。
人事は「服装は自由で、普段通りで来てくださいね!」と思っていても、社員さんのなかには「礼儀をわきまえた服装」を重んじるタイプの方もいるかもしれません。
そういった場合もありますし、数多くの選考に関して服装のことで一々悩んでいる時間ももったいないので、

「指定がない場合はスーツ、もしくはちゃんとしたかんじの私服、私服でと言われたら割とちゃんとしたかんじの私服(前の予定でスーツを着てしまっていたらそのままスーツ)、アパレル系なら真剣に私服選ぶ、「おもしろい」と思われたくても服装でそれを表現しようとしすぎないほうが良い場合が多い」ということを念頭に置いて、「着るものどうしよう問題」は華麗に解決しましょう(・ω <)

 

関口舞@mai_d_mai